ミリネblog
電話で長話するのは苦手です^^;
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Ustreamで輝くニューヒロイン 「19時女子プロレス」は熱く懐かしく
「1000人に届かなくて悔しいっ」――試合を終えた女子プロレスラー・さくらえみ選手が涙声に変わる。「ここに女子プロレスはあるのに。もっともっと大きく広げていこうよ」。熱い思いがUstreamを通じてライブでネットの向こう側に発信されていく。
この日、さくら選手の試合はUstに配信されていた。Ustだけで観戦できる団体「19時女子プロレス」の興行の一環。第14代JWP認定無差別級王座の高橋奈苗選手と対戦する好カードで、のべ2616人が観戦したが、同時視聴者数は目標の1000人に届かなかった。
「1000」は特別な数字だ。実際に集まったとしたら、“プロレスの聖地”後楽園ホールが満員になる。だからこそさくら選手はこの数字にこだわった。6月に旗揚げし、走り始めたばかりの19時女子プロレス。代表となった新人・帯広さやか選手を中心に試行錯誤の毎日だ。
●Ustに感じる「力道山時代の懐かしさ」
19時女子プロレスは、さくら選手が代表を務める女子プロレス団体「アイスリボン」から別れる形で旗揚げした。運営元はどちらも、着メロサイトやDVD制作などを手掛けるネオプラス(神奈川県横須賀市)。団員は、4月にアイスリボンからデビューした帯広選手1人で、代表も兼ねている。
試合は毎週火、木、金曜日の午後7時から、客を入れずに開催。通常は帯広選手と、さくら選手をはじめとするアイスリボンの選手が対戦し、その様子をUstのみで公開する。客の歓声がない分、選手が技をかけあって激しくぶつかる音やセコンドの声が画面からクリアに届き、生々しい印象だ。
ネオプラスの佐藤肇社長は、プロレスのUst観戦について「新しいけど、すごく懐かしい感じ」と話す。試合を見ながらTwitterに感想を投稿し、ほかのユーザーと一緒に盛り上がれるところは今の時代ならではだが、力道山の試合を街頭テレビで大勢で観戦した昔の感覚にも似ている――と見ている。
試合をとらえるカメラは1台のみ。客がおらず、カメラに向かって試合を“魅せ”ればいいため、普段より集中できるとさくら選手は話す。カメラに映らない死角を利用した演出など、客前の試合ではできない仕掛けも繰り出せるかもしれないと、佐藤社長はアイデアを練っている。
一方、帯広選手はUstと客前での試合の違いを感じることは少ないようで、「どちらも別に変わらない」と佐藤社長は代弁する。帯広選手はデビューして間もないため、客前での試合中は集中と緊張で歓声が聞こえなくなるという。観客がいてもいなくても、いつもと同じような状態に感じるというわけだ。
試合後すぐに、選手のトークタイムを配信する。まだ息が上がった状態で、選手が試合を振り返る。番組の進行役はアイスリボンの選手が担当。帯広選手も試合がないときは進行役をこなすが、マイクを持つのを忘れてしゃべったり、原稿の読み上げにつまったりと慣れていない印象だ。佐藤社長は「レスラーは表現者だからしゃべれないとダメ」と考え、任せている。
Ustを使った試合は、アイスリボンの選手や佐藤社長など6人が中心となって運営。選手紹介の動画を制作したり、試合後のトークの台本を用意したりと、毎度準備に大忙しだ。撮影や配信に関する技術的な問題よりも、午後7時に間に合うようスケジュールを調整することに苦労するという。
旗揚げ戦はのべ1800人が視聴した。試合について投稿されたTwitterのつぶやきは約2500件だった。その後は毎試合のべ500〜1000人が視聴している。Twitterに投稿されたつぶやきを試合後に見返すのを選手たちは何より楽しみにしているそうだ。「客が試合中にどう思ったかをレスラーが知るのは、Ustでなければできない」(佐藤社長)
●「プロレスやってない方が稼げる」が……
佐藤社長は、ソフトバンクが米Ustreamに出資したニュースをきっかけに、Ustに注目。歌手の広瀬香美さんのUst番組で途中音声が出なかったりしていたのを見て、「(映像や音声が)止まっても大丈夫だから、気軽にやってみよう」と、19時女子プロレスの構想を思いついた。アイスリボンのプロモーションになればと思っていたという。
背景には、女子プロレスをめぐる状況の厳しさがある。ジャガー横田選手らを輩出した「全日本女子プロレス」や、長与千種選手が中心となって設立した「GAEA JAPAN」といった有名団体が2005年に解散。テレビで試合が流れることや、地方巡業をするほど資金力のある団体も少なくなったため、試合数が減り、気軽に女子プロレスを見られる環境は減っているという。
そんな中スタートした19時女子プロレスの狙いは、試合数を増やし、地方にも女子プロレスを広げること。試合数を増やせば、選手は経験を積んで技を磨くことができ、Ustreamを使えば、どこにいても試合を気軽に観戦できる。女子プロレス全体の盛り上がりにもつながると、佐藤社長は考えた。
アイスリボンのリングがある埼玉県蕨市(わらびし)まで平日に試合を見に来られる人は少ないが、午後7時にUstで19時女子プロレスを見る習慣ができれば、そのうち実際にアイスリボンの試合を見にきてくれるのではないかと、佐藤社長は期待を寄せる。
ネオプラスは収益の7割を同社の着メロサイトから得ている。DVDやTシャツなどの関連グッズ、チケットの販売など、アイスリボンからの収益もあるが、運営コストを考えると「プロレスやってない方が稼げる」(佐藤社長)状態。だが「オンリーワンのコンテンツを持っているのは強いと思う」と、プロレスから離れるつもりはない。
アイスリボンの試合をYouTube配信することを考えたこともあるが、DVD販売のビジネスと食い合うため、踏み出せなかったという。Ustは動画共有サイトとは違い、アーカイブを残さないライブ配信ができるため、活用を決断できた。
帯広選手が19時女子プロレス所属となったのは、新人に経験を積んでもらおう――という意図から。Ustのおかげで「帯広選手はデビューして2カ月なのに顔を覚えてもらえている。彼女のやる気が19時女子プロレスをひっぱっている」と、佐藤社長はうれしそうに話す。
●「異端扱い」からの飛躍
アイスリボンはさくら選手が06年に旗揚げした。元ひきこもりの真琴選手、身長142センチと小柄な都宮ちい選手、グラビアアイドルでもある安藤あいか選手と個性豊かなメンバーがそろっている。10歳のくるみ選手や、13歳のりほ選手のように“超若手”もいる。
プロレス関連のWebサイトを制作していた佐藤社長はさくら選手に出会い、運営を手伝うようになった。当時は「女子プロレスが崩壊している時代」(佐藤社長)。だが、女子プロレスの全盛期と比べることはしなかった。なにせ若手が多く「昔を知らないレスラーばかり」だ。
「気軽に見てほしい」という思いから、持ち運び可能なマットを使い、どこでも試合ができるようにしていた。「プロレスを外に響かせよう」と、選手が出演する映画を作って公開したり、アイスリボンを特集するテレビ番組を制作してテレビ埼玉で放送したり、mixiのコミュニティでユーザーと交流したり……試行錯誤を重ねるうちにファンは増えた。
昨年は東京スポーツ新聞社主催の「プロレス大賞」で、5年間該当者なしだった「女子プロレス大賞」に、さくら選手が選ばれた。さくら選手はアイスリボンのパンフレットで「その時できる限界をきちんと越えて、それを積み重ねてきたというだけ」とコメント。多彩な選手がそろうアイスリボンは、当初「異端扱い」(佐藤社長)されることが多かったが、徐々に存在感が高まっている。
「一貫してやりたいことは変わっていない。『女子プロレス、私にもできる!』と思ってほしい」――そんなふうにもコメントするさくら選手。女子プロレスを身近に感じてもらうため、アイスリボンと並び、19時女子プロレスにかける思いも熱い。後輩の帯広選手には「すべてを吸収してほしい。苦しく、楽しく(頑張ってほしい)」とエールを送る。
19時女子プロレスとアイスリボンを別団体としたことで、「いろんな可能性がみえてきた」と佐藤社長。夢は、19時女子プロレスをアイスリボンと並ぶ規模の団体に育てることだ。1軍と2軍という位置付けではなく「セ・リーグとパ・リーグのような感じにしたい」と思っている。Ust映像中に広告を映すなど、19時女子プロレスの取り組みから収益も得ていきたい考えだ。
「与えてもらったものを還元したい」と帯広選手は話す。Ustの同時視聴者数が1000人に届かず、さくら選手が悔し泣きしていたとき、帯広選手はもらい泣きしそうになるのをこらえていた。「女子プロレスを見られない人にUstで届けたい」――ニューヒロインは先輩の思いを引き継ぎ、羽ばたきはじめた。【宮本真希,ITmedia】
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/computer/ustream/
東京ってのはやっぱ人口半端ないっすね。。
29万人に影響って、すごい影響力れすな、、w
私なんか高校での電車通学の時、電車止まったら「いやー遅刻のいい
言い訳ができた」とか思ってましたけどねw
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この日、さくら選手の試合はUstに配信されていた。Ustだけで観戦できる団体「19時女子プロレス」の興行の一環。第14代JWP認定無差別級王座の高橋奈苗選手と対戦する好カードで、のべ2616人が観戦したが、同時視聴者数は目標の1000人に届かなかった。
「1000」は特別な数字だ。実際に集まったとしたら、“プロレスの聖地”後楽園ホールが満員になる。だからこそさくら選手はこの数字にこだわった。6月に旗揚げし、走り始めたばかりの19時女子プロレス。代表となった新人・帯広さやか選手を中心に試行錯誤の毎日だ。
●Ustに感じる「力道山時代の懐かしさ」
19時女子プロレスは、さくら選手が代表を務める女子プロレス団体「アイスリボン」から別れる形で旗揚げした。運営元はどちらも、着メロサイトやDVD制作などを手掛けるネオプラス(神奈川県横須賀市)。団員は、4月にアイスリボンからデビューした帯広選手1人で、代表も兼ねている。
試合は毎週火、木、金曜日の午後7時から、客を入れずに開催。通常は帯広選手と、さくら選手をはじめとするアイスリボンの選手が対戦し、その様子をUstのみで公開する。客の歓声がない分、選手が技をかけあって激しくぶつかる音やセコンドの声が画面からクリアに届き、生々しい印象だ。
ネオプラスの佐藤肇社長は、プロレスのUst観戦について「新しいけど、すごく懐かしい感じ」と話す。試合を見ながらTwitterに感想を投稿し、ほかのユーザーと一緒に盛り上がれるところは今の時代ならではだが、力道山の試合を街頭テレビで大勢で観戦した昔の感覚にも似ている――と見ている。
試合をとらえるカメラは1台のみ。客がおらず、カメラに向かって試合を“魅せ”ればいいため、普段より集中できるとさくら選手は話す。カメラに映らない死角を利用した演出など、客前の試合ではできない仕掛けも繰り出せるかもしれないと、佐藤社長はアイデアを練っている。
一方、帯広選手はUstと客前での試合の違いを感じることは少ないようで、「どちらも別に変わらない」と佐藤社長は代弁する。帯広選手はデビューして間もないため、客前での試合中は集中と緊張で歓声が聞こえなくなるという。観客がいてもいなくても、いつもと同じような状態に感じるというわけだ。
試合後すぐに、選手のトークタイムを配信する。まだ息が上がった状態で、選手が試合を振り返る。番組の進行役はアイスリボンの選手が担当。帯広選手も試合がないときは進行役をこなすが、マイクを持つのを忘れてしゃべったり、原稿の読み上げにつまったりと慣れていない印象だ。佐藤社長は「レスラーは表現者だからしゃべれないとダメ」と考え、任せている。
Ustを使った試合は、アイスリボンの選手や佐藤社長など6人が中心となって運営。選手紹介の動画を制作したり、試合後のトークの台本を用意したりと、毎度準備に大忙しだ。撮影や配信に関する技術的な問題よりも、午後7時に間に合うようスケジュールを調整することに苦労するという。
旗揚げ戦はのべ1800人が視聴した。試合について投稿されたTwitterのつぶやきは約2500件だった。その後は毎試合のべ500〜1000人が視聴している。Twitterに投稿されたつぶやきを試合後に見返すのを選手たちは何より楽しみにしているそうだ。「客が試合中にどう思ったかをレスラーが知るのは、Ustでなければできない」(佐藤社長)
●「プロレスやってない方が稼げる」が……
佐藤社長は、ソフトバンクが米Ustreamに出資したニュースをきっかけに、Ustに注目。歌手の広瀬香美さんのUst番組で途中音声が出なかったりしていたのを見て、「(映像や音声が)止まっても大丈夫だから、気軽にやってみよう」と、19時女子プロレスの構想を思いついた。アイスリボンのプロモーションになればと思っていたという。
背景には、女子プロレスをめぐる状況の厳しさがある。ジャガー横田選手らを輩出した「全日本女子プロレス」や、長与千種選手が中心となって設立した「GAEA JAPAN」といった有名団体が2005年に解散。テレビで試合が流れることや、地方巡業をするほど資金力のある団体も少なくなったため、試合数が減り、気軽に女子プロレスを見られる環境は減っているという。
そんな中スタートした19時女子プロレスの狙いは、試合数を増やし、地方にも女子プロレスを広げること。試合数を増やせば、選手は経験を積んで技を磨くことができ、Ustreamを使えば、どこにいても試合を気軽に観戦できる。女子プロレス全体の盛り上がりにもつながると、佐藤社長は考えた。
アイスリボンのリングがある埼玉県蕨市(わらびし)まで平日に試合を見に来られる人は少ないが、午後7時にUstで19時女子プロレスを見る習慣ができれば、そのうち実際にアイスリボンの試合を見にきてくれるのではないかと、佐藤社長は期待を寄せる。
ネオプラスは収益の7割を同社の着メロサイトから得ている。DVDやTシャツなどの関連グッズ、チケットの販売など、アイスリボンからの収益もあるが、運営コストを考えると「プロレスやってない方が稼げる」(佐藤社長)状態。だが「オンリーワンのコンテンツを持っているのは強いと思う」と、プロレスから離れるつもりはない。
アイスリボンの試合をYouTube配信することを考えたこともあるが、DVD販売のビジネスと食い合うため、踏み出せなかったという。Ustは動画共有サイトとは違い、アーカイブを残さないライブ配信ができるため、活用を決断できた。
帯広選手が19時女子プロレス所属となったのは、新人に経験を積んでもらおう――という意図から。Ustのおかげで「帯広選手はデビューして2カ月なのに顔を覚えてもらえている。彼女のやる気が19時女子プロレスをひっぱっている」と、佐藤社長はうれしそうに話す。
●「異端扱い」からの飛躍
アイスリボンはさくら選手が06年に旗揚げした。元ひきこもりの真琴選手、身長142センチと小柄な都宮ちい選手、グラビアアイドルでもある安藤あいか選手と個性豊かなメンバーがそろっている。10歳のくるみ選手や、13歳のりほ選手のように“超若手”もいる。
プロレス関連のWebサイトを制作していた佐藤社長はさくら選手に出会い、運営を手伝うようになった。当時は「女子プロレスが崩壊している時代」(佐藤社長)。だが、女子プロレスの全盛期と比べることはしなかった。なにせ若手が多く「昔を知らないレスラーばかり」だ。
「気軽に見てほしい」という思いから、持ち運び可能なマットを使い、どこでも試合ができるようにしていた。「プロレスを外に響かせよう」と、選手が出演する映画を作って公開したり、アイスリボンを特集するテレビ番組を制作してテレビ埼玉で放送したり、mixiのコミュニティでユーザーと交流したり……試行錯誤を重ねるうちにファンは増えた。
昨年は東京スポーツ新聞社主催の「プロレス大賞」で、5年間該当者なしだった「女子プロレス大賞」に、さくら選手が選ばれた。さくら選手はアイスリボンのパンフレットで「その時できる限界をきちんと越えて、それを積み重ねてきたというだけ」とコメント。多彩な選手がそろうアイスリボンは、当初「異端扱い」(佐藤社長)されることが多かったが、徐々に存在感が高まっている。
「一貫してやりたいことは変わっていない。『女子プロレス、私にもできる!』と思ってほしい」――そんなふうにもコメントするさくら選手。女子プロレスを身近に感じてもらうため、アイスリボンと並び、19時女子プロレスにかける思いも熱い。後輩の帯広選手には「すべてを吸収してほしい。苦しく、楽しく(頑張ってほしい)」とエールを送る。
19時女子プロレスとアイスリボンを別団体としたことで、「いろんな可能性がみえてきた」と佐藤社長。夢は、19時女子プロレスをアイスリボンと並ぶ規模の団体に育てることだ。1軍と2軍という位置付けではなく「セ・リーグとパ・リーグのような感じにしたい」と思っている。Ust映像中に広告を映すなど、19時女子プロレスの取り組みから収益も得ていきたい考えだ。
「与えてもらったものを還元したい」と帯広選手は話す。Ustの同時視聴者数が1000人に届かず、さくら選手が悔し泣きしていたとき、帯広選手はもらい泣きしそうになるのをこらえていた。「女子プロレスを見られない人にUstで届けたい」――ニューヒロインは先輩の思いを引き継ぎ、羽ばたきはじめた。【宮本真希,ITmedia】
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