2010/07/01 (Thu) ＜日銀短観＞予想以上の回復 右肩上がりには懸念も

＜日銀短観＞予想以上の回復　右肩上がりには懸念も
　６月の日銀短観は、大企業・製造業のＤＩがプラス１と０８年秋のリーマン・ショック後、初めてプラスに浮上、市場事前予想（マイナス４）を上回る回復ぶりを示した。大企業・非製造業のＤＩも５期連続で改善し、景気の順調な回復ぶりを示した形だが、外需や国の景気刺激策に依存しているだけに、景況感の改善が今後も一本調子で進むとは想定しづらい。

　実際、大企業・製造業、同・非製造業とも先行きのＤＩの改善幅は小幅で、年明け以降加速した景況感改善に足踏み感が出始めたこともうかがえる。６月短観でＤＩが２０ポイントの大幅上昇となった自動車は、世界経済の減速懸念やエコカー買い替え補助などの政策効果の反動から、３カ月先のＤＩは一転して１５ポイントの悪化を見込む。同様の理由で、先行き悪化を予測する業種は、２８業種中１１業種に上る。

　大企業・製造業の１０年度の設備投資計画は前年度比３．８％増となったが、リーマン・ショック前の水準と比べるとまだまだ低水準。１１年度の新卒採用計画も前年度比５．５％減と３年連続の減少で、雇用面でも企業の慎重姿勢は強い。

　大企業・製造業のＤＩはリーマン・ショックが起きた０８年９月短観からマイナスが継続。ボトムの０９年３月短観ではマイナス５８まで落ち込んだ。それから１年３カ月でＤＩがプラスに浮上したことは確かに急回復ぶりを示す。しかし、先行きを見ると、世界経済のけん引役の中国経済にも上海万博後の景気減速懸念が台頭。財政再建を迫られた先進各国は景気刺激策の幕引きに動こうとしており、為替市場では大企業・製造業の６月短観の想定レート（１ドル＝９０円１８銭）を大きく上回る円高や株安も進行中だ。企業は足元は好調でも、業績や景気の先行きに確信を持てないままで、世界経済や市場の動向次第では、回復が足踏みしかねない。【清水憲司】
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/economy/economic_survey/

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人間国宝みたいなもんですかね、違うか、、ｗ
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