2010/08/12 (Thu) 小川監督代行快進撃に困ったフロント ＣＳ進出ならクビにできない！？

小川監督代行快進撃に困ったフロント　ＣＳ進出ならクビにできない！？
　ヤクルトの勢いが止まらない。セ・リーグ４位のヤクルトは１１日の巨人戦（神宮）に７−５で逆転勝ち。７年ぶりの８連勝で、最大１９もあった借金を３に減らし、絶望的だったクライマックスシリーズ（ＣＳ）出場も今や夢ではない。成績不振の責任をとって辞任した高田繁監督（６５）の後を受けて指揮をとる小川淳司監督代行（５２）が、が然“借金返済人”として脚光を浴びてきたが、勝ってうれしいはずの球団に頭が痛い問題が浮上…。それは？

　 ［フォト］勝ち越し弾の飯原が先発・石川とハイタッチ！

　今１２球団で一番強いのは、間違いなくヤクルトだろう。中日、横浜を３タテしたあと、首位巨人に連勝。試合後、右翼席のヤクルトファンから「オガワ、オガワ」の大合唱を受けた小川代行は「ホント選手はすごいですね。ウソのように点数が入る」と夢心地で振り返った。

　３回までにエース石川が阿部に２発の痛打を浴び、２−５の劣勢。「これまでだったら、コテンパンにやられていた」（球団関係者）と完全な負けパターンをひっくり返し、散々カモにされてきた巨人に逆転勝利。原巨人には７月２１日から３連勝となった。

　２カ月ほど前に、これほどまでのヤクルトの躍進を誰が想像しただろうか。開幕から負けが込み、５月２６日、借金１９となった試合後に高田繁監督が辞任。翌２７日から小川ヘッドコーチが昇格する形で監督代行として指揮をとることになった。

　ポスト高田として次期監督就任が既定路線となっている荒木大輔投手コーチ（４６）の昇格案もあったが、せっかくのスター指揮官候補に瀕死のチームを任せるのは酷として回避。あくまで来季への“つなぎ役”として小川ヘッドが昇格したと見る向きは強かった。

　それが、小川代行が就任したとたんにチームは再生。５月２７日以降の５３試合だけなら３４勝１８敗１分けの快進撃。勝率・６５４、貯金１６は、首位巨人の今季勝率・５６４、貯金１３を上回っている。

　「借金が１９あって引き受けたときは、口では『あきらめていません』と言っていたけど、目標を明確にするのが難しかった。今は『まずは５割』というのを、目標に出してもいいと思う」と小川代行。本人もまさかの借金完済目前だ。

　指揮官次第で、これほど組織は変わるのか？　そこには小川代行の人柄と実行力がある。

　２軍監督を９年務めていた小川代行はマジメな人柄で気配りができ、選手から慕われている。この日の巨人戦では、左腕の内海に対し４試合ぶりにスタメン起用した３番の飯原が先制とダメ押しの２ラン２発を放つ大暴れ。一貫して「結果」と「相性」を重視する姿勢は、選手らを納得させている。

　「高田監督は起用法がむちゃくちゃで、“えっ、なんでこの選手がここで出るの？”ということが多々あった。小川さんは役割分担をキッチリするから、控えの選手も準備がしやすい。だから途中から出ていった選手が結果を出しているんだと思う」とある主力選手。

　また別の関係者は、「チームの雰囲気がよくなった。たとえば青木でも、高田さんから『守備がダメ。打つことしか考えてない』とケチョンケチョンに言われていたからね。今はノビノビやっているよ」という。

　会社に置き換えれば、部下のやる気も、上司の人間性とブレない言動次第ということか。

　小川代行のもと、上げ潮ムードのチームは、いつの間にか３位中日とのゲーム差も３・５に縮まり、ＣＳ出場も視界に入ってきた。ツバメ党の奏でる「東京音頭」も最高潮だろう。歓喜の中、頭を悩ませ始めたのが、ヤクルトの球団首脳だ。

　それは、そうだ。来季は生え抜きスターである荒木投手コーチの監督就任は、すでに確定済み。小川代行が、ここまでチームを引き上げ、ファンの支持を得るということは想定外だった？

　「ＣＳに出たら、（小川代行を）クビにする理由がない。ファンも黙っていないだろうし」と球団幹部はいう。その半面、「小川監督では世間に対するインパクトがまったくない」という現実問題もある。話題性十分の荒木新監督誕生−となれば、ヤクルトも再び全国区となりうるからだ。

　小川代行の親しい関係者は「淳司は欲のないタイプだから、（球団から）『来年は２軍監督やフロントの仕事をやってくれ』と言われても文句を言わずに引き受けるだろう」とみている。また人柄抜群の小川代行なら、どこかの元監督（楽天・野村前監督しかないか）のように「ＣＳに出てクビになった監督なんて聞いたことがないわ」と、そこらじゅうでボヤく心配もないが…。

　「今までどおり１戦１戦戦うだけ」と冷静な小川代行の下、このまま快進撃が続けば、神宮のスタンドでは東京音頭、球団ではうれしい悲鳴の大合唱となりそうだ。（塚沢健太郎）

　■小川　淳司（おがわ・じゅんじ）１９５７年８月３０日、千葉県生まれ、５２歳。習志野高では投手として、７５年夏の甲子園で全国制覇。中大、河合楽器を経て、８１年ドラフト４位でヤクルト入団。プロ入り後は外野手に転向し、通算打率・２３６、６６本塁打。９２年に日本ハムに移籍し、同年限りで引退。９９年から９年間ヤクルト２軍監督、２００８年からヘッドコーチ。今年５月２７日に高田監督の休養を受け、監督代行に就任した。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/sports/yakult_swallows/

私は海外へ出た事がありませんし、あまり興味もありません。。
別に行かなくても写真とかみて想像するだけでいいなって感じです。
そりゃお金があれば行ってみたいですけど、、、。
結局行きたいんじゃんｗｗ



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